赤錆が残るときの再点検表
赤錆の残り方を確認しながら、施工前に必要な下地処理ができていたかを見直します。
| 観察した状態 | 再点検する下地 | RSカタログの案内 |
|---|---|---|
| 表面に浮いた錆が残る | 塗布前に浮き錆を除去したか | 金ブラシやサンドペーパーなどで除去 |
| 錆の周囲に汚れがある | ほこりや付着物を除去したか | ほこりを除去してから塗布 |
| 油膜が疑われる | 表面の油分を落としたか | 油分を除去 |
| 施工面が濡れている | 塗布前に水分がなく乾燥していたか | 乾燥させてから塗布 |
| 穴や大きな減肉がある | 板厚や部材の状態に問題がないか | 転換剤は失われた強度を補う材料ではない |
浮いた赤錆を残さない
RSのカタログは、浮いた赤錆が残ると完全に転換しないため、使用前に金ブラシやサンドペーパーなどで取り除くよう案内しています。塗布後に赤錆が目立つ場所は、塗る前に浮き錆が残っていた位置と重なるかを、全体写真と近接写真で確認します。
錆を取り除く作業後には、ほこりを払ってから塗布面を見直します。旧塗膜のきわや折り返し部など、錆面が見えにくい場所は、処理する範囲が分かる写真を残しておくと、施工箇所の見落としを確認しやすくなります。
参照:錆転換剤RS カタログ
油分・ほこり・水分を除去して乾燥させる
RSの使用方法では、塗布前にほこりや油分を除去し、乾燥させます。水分が残る場所や洗浄直後の面は、乾いた状態を確かめてから作業へ進みます。油分や水分を残したままでは、カタログが示す施工前提と異なるため、いったん下地を整え直してください。
塗布前に手で触るだけで面全体が乾いているとは判断できません。濡れや油じみが見える箇所、部品の合わせ目などを照明で確認し、作業前の状態を写真に残します。錆面を覆って見えなくする前に、除去できた範囲を確かめることが大切です。
参照:錆転換剤RS カタログ
施工後も形状上の損傷は別に判断する
錆転換剤RSは赤錆が出た面の下地処理に使う製品です。穴あきや板厚の減少など、金属そのものが失われた状態を塗膜で補修できるとは限りません。部材の状態を点検し、構造上の補修が必要な場合は先にその方法を決めてください。
赤錆が残る範囲を再処理する場合も、錆の上から重ねて隠すのではなく、浮いた部分を除去できる状態か、油分や水分がないかを先に点検します。清掃後の面が乾燥していることを確認してから、製品の薄塗り手順へ進みます。
- 浮き錆を除去し、錆の残る位置を確認する。
- ほこりと油分を取り除き、塗布面を乾燥させる。
- 施工前後の写真で、処理範囲と赤錆が残る場所を照合する。
- 穴あき、変形、板厚の減少があれば、塗布を続けず補修方法を判断する。
