乾燥と皮膜強化の条件
耐熱防錆スプレーのブラックは、塗布後の乾燥と熱による皮膜強化を分けて考えます。
| 工程・条件 | カタログ値 | 意味 |
|---|---|---|
| 指触乾燥 | 約15分(20℃・50%RH) | 表面乾燥の目安 |
| 完全乾燥 | 約60分(20℃・50%RH) | 完全乾燥の目安 |
| 使用時の熱 | 180℃以上 | 熱で強化皮膜を形成 |
| 使用環境で180℃まで上がらない金属部 | 強制加熱約5分 | 加熱方法は対象部品の指定に従う |
| 耐熱性 | 約800℃ | 塗膜の耐熱表示。乾燥・強化温度とは別 |
対象部品の温度と加熱指定を確認
カタログは、ブラックの皮膜が約180℃以上の熱で強化されると説明しています。使用時にその温度まで上がらない金属部には、強制加熱約5分の案内があります。加熱する場合は部品ごとの整備要領・加熱指定を確認し、その方法に従ってください。
製品の耐熱約800℃は耐熱仕様であり、乾燥時間や加熱温度とは別の数値です。揮発性溶剤に触れる工程がある場合は、未加熱の皮膜が溶けるという注意も確認します。
指触乾燥約15分・完全乾燥約60分は、いずれも20℃・50%RHでのカタログ値です。現場の温湿度が異なる場合も、時間の経過だけで乾燥や皮膜強化を決めず、製品条件と対象部品の工程を照合します。
塗布から使用後まで
ブラックのカタログは、400mlあたり約1.0〜1.2m²を塗布面積の目安としています。厚く一度に吹かず、対象範囲に合わせて施工します。
乾燥後に加熱する場合も、温度と時間の決め方は対象部品の整備要領に合わせます。
- 塗布面の錆・油分・ほこりを取り除く。
- 缶を約1分振り、20〜30cm離して正立させ、厚塗りを避けて薄く2度吹きする。
- 指触乾燥約15分・完全乾燥約60分(20℃・50%RH)の目安と、対象部品の加熱指定をそれぞれ確認する。
- 使用後は缶を逆さにしてノズルを空吹きする。
別色・別製品の手順は個別に見る
ここで扱った加熱条件は耐熱防錆スプレーのブラックの商品資料に沿ったものです。シルバーには専用のカタログがあり、同じシリーズ名だけで手順を決めず、施工する商品に対応した製品資料を使います。マフラーベースコートも別商品として用途と工程を確認してください。
参照:耐熱防錆スプレー 製品情報、耐熱防錆スプレー カタログ、耐熱防錆シルバー 製品情報、マフラーベースコート 製品情報
