材料容器と粘度を最初に合わせる
候補選定の一歩目は、使用する材料名と容器サイズを確定することです。UBC-R 2896の1L資料では、エア圧約2〜3.5kg、距離約20cmを目安とし、1回の塗布厚を1mm以内に抑えるよう記載されています。
この条件はUBC-R 2896の資料に基づく値です。別のアンダーコートやガンで同じ圧力が使えると読み替えず、材料側・機器側それぞれの指定を確認します。
缶を開ける前に、材料の攪拌方法や温度条件も確認します。機器の圧力計が示す数値だけでは材料の吐出状態を保証できないため、資料の条件を満たしたうえで、噴霧が途切れないかを小さな範囲で確かめます。
| 方式・ガンの特徴 | 確認しやすい点 | 購入前の照合 |
|---|---|---|
| 高粘度用UBSピストル | 太い吸上げ管、粗目・細目の調整 | 材料と容器、ノズルの接続 |
| マルチ防錆スプレーガンII | エアミキシングバルブ、吐出調整 | 使用する材料・別売ホース |
| ノンクリーンUBSピストル | 交換するヘッド部分 | 洗浄不要とされる範囲、交換部品 |
| エアレス設備 | 大容量容器からの供給 | 機種が対象材料に対応するか |
参照:UBC-R 2896 製品カタログ、UBSピストル高粘度II 製品カタログ、マルチ防錆スプレーガンII 製品情報、ノンクリーンUBSピストル 製品情報
塗肌調整が必要なら調整範囲を見る
UBSピストル高粘度タイプは、先端ノズルを調整して細かな肌から粗めの肌まで調整できる仕様を案内しています。どの位置が既存塗膜と合うかは、資料の説明だけでは決まりません。目立たない場所で試し、必要な肌に近づけられるかを確認します。
マルチ防錆スプレーガンIIはエアミキシングバルブと吐出調整を特徴としています。この機能を、他社材料を含む全製品への互換保証と捉えないでください。接続規格や対象材料が明記されていない場合は、型番を伝えて確認します。
洗浄方式は手入れする部位を確認する
UBSピストル高粘度タイプは吸上げ管を外して洗いやすいとされ、ノンクリーンUBSピストルはヘッド部分を廃棄するタイプとして説明されています。二つは手入れの考え方が違うため、作業量や交換部品の手配も含めて比較します。
商品説明の「洗浄不要」は、ガン全体やホース、容器まで何も手入れしなくてよいという意味に広げられません。分解方法、洗浄剤、洗浄頻度は、取扱説明書に明記された範囲に従います。
- 洗浄する部品と交換する部品
- 交換ヘッドや消耗品の供給
- 使用後に材料を残せるかを含めた保管条件
18Lを使う場合はポンプと供給方法まで見る
18L容器を選ぶときは、手元のガンがあるかだけでは足りません。材料を容器から安定して吸い上げられる機器か、対応するエアレスシステムかを確認します。UBC-HB 2700の製品資料はエアレスでの塗布を示していますが、任意のエアレス機への適合を保証する記載ではありません。
メーカー・販売元へ問い合わせる際は、材料名、缶サイズ、機器型番、ホース構成を伝えると照合しやすくなります。コンプレッサー容量や一律の推奨圧力を、資料にないまま決めないでください。
購入前の照合表を作る
機能の数ではなく、現場の材料と作業に必要な仕様で選びます。手持ち容器、希望する肌、作業後の手入れ、施工機の型番が決まれば、資料に記載された対応関係と照合できます。仕様が読めない箇所は、推測で接続せず販売元へ型番確認します。
既存設備のメーカーと型式、接続口、ホースの長さを確認すると、購入後の接続違いを見つけやすくなります。製品資料が互換性を明記しない部品は、ねじ径や接続方法を見た目だけで判断しないでください。
初めて使うガンは、接続確認や吐出調整に必要な時間も作業計画へ含めます。部品を交換した後は同じ吐出になると限らないため、再調整してから車両に使います。仕様書にない改造や異径アダプターの追加は、機器メーカーへ適合を確認してから判断してください。
- 製品名・容量・色・材料の状態
- 対応するガンと接続部
- 塗肌調整を行う必要があるか
- 洗浄または交換する部品
- エア源・ポンプ・供給機器の仕様
参照:UBSピストル高粘度II 製品カタログ、マルチ防錆スプレーガンII 製品情報、ノンクリーンUBSピストル 製品情報
