施工事例

施工事例: スバル ステラのアンダーコート全工程

スバル ステラ リフトアップ状態

施工車両: スバル ステラ(軽自動車)。プロの鈑金塗装工場にて施工

軽自動車だからこそ、下回りの防錆は大切です。ボディが薄く、フレームもコンパクトな軽自動車は、融雪剤や飛び石のダメージを受けやすい構造になっています。

今回は、プロの鈑金塗装工場で行われたスバル ステラのアンダーコート施工を、写真とともに全工程ご紹介します。新車に近い状態からの予防施工で、これから長く乗るための下回り防錆を行った事例です。

Step 1. 施工前の状態を確認する

リフトアップして下回り全体を確認します。今回のステラは比較的新しい車両で、目立った錆はありませんが、フロア面やフレーム部分は金属が露出しており、融雪剤地域で使い続ければ数年で錆が出始める状態です。

ステラ下回り リア側 施工前

リア側: サスペンション周りの状態

ステラ下回り フロント側 施工前

フロント側: エンジン・ミッション周り

エンジン周辺やミッションケース、デフなど熱を持つ部分はアンダーコートを塗れないため、事前にどこまで塗るかを判断しておきます。

Step 2. マスキングで養生する

アンダーコート施工で最も時間がかかるのが、実はこのマスキング工程です。ボディ外装、タイヤ、ブレーキ、マフラー、駆動系など塗料が付着してはいけない箇所を丁寧に養生します。

ステラ ボディ全体のマスキング

ボディ外装はビニールシートで全体を覆う

ステラ フロア面のマスキング

新聞紙とマスキングテープでフロア端を養生

ステラ 全体マスキング完了

外から見た養生状態。タイヤハウスも新聞紙で保護

軽自動車は各部品の間隔が狭いため、マスキングはとくに丁寧さが求められます。エキゾースト系やブレーキホースへの付着は厳禁です。マスキングテープと新聞紙の組み合わせが定番ですが、広い面にはビニールシートを使います。

Step 3. タイヤハウスへのアンダーコート施工

タイヤハウス(フェンダー内)は飛び石や泥はね、融雪剤が最も直撃する部分です。ここを重点的にアンダーコートで保護します。

タイヤハウス 施工前(マスキング済み)

施工前: マスキング後のタイヤハウス

タイヤハウス アンダーコート施工後

施工後: 均一な黒い塗膜が形成されている

UBSピストル高粘度II(エアガン)を使い、20〜30cm離して均一に吹き付けます。厚塗りしすぎると垂れやすくなるため、薄く2〜3回に分けて重ね塗りするのがコツです。タイヤハウスはとくに飛び石で塗膜が削られるため、しっかりとした膜厚を確保します。

Step 4. フロア面の施工

フロアパネル、フレーム、プロペラシャフト周辺にアンダーコートを施工します。

フロア面 アンダーコート施工後(リア)

リア側フロア: 均一に塗布された状態

フロア面 アンダーコート施工後(全体)

フロア全体: フレームに沿って隅々まで施工

新聞紙で養生した境目を見ると、施工前のシルバーの地金と施工後の黒い塗膜のコントラストがわかります。マフラーやデフなどの熱源周辺は避け、フロアパネルとフレーム部分を中心に施工しています。

今回の施工で使用した製品

プロの鈑金塗装工場で使用されるテロソン/エンドックスの防錆材を紹介します。

製品名用途特徴
UBC-R 2896フロア・フレーム・タイヤハウスゴム質/樹脂系。完全硬化し上塗り塗装が可能。防錆と耐チッピングを両立
UBC-HB 2700塩害地域での厚塗り施工ビチューメン系。塩水噴霧1000時間クリア。凹凸テクスチャで消音効果も
インナープロテクションフレーム内部・サイドシル内部浸透性が高く、袋状構造の内側から防錆膜を形成

今回のステラでは、フロアとタイヤハウスにUBC-R 2896を使用しています。新車に近い車両で錆がなかったため錆転換剤の工程は不要でしたが、既に錆が発生している場合は錆転換剤RSで前処理してからアンダーコートを施工します。

軽自動車の防錆で気をつけたいポイント

  • ボディパネルが薄い -- 普通車に比べて鋼板が薄く、錆が貫通しやすい。予防施工の効果が大きい
  • 部品間の隙間が狭い -- マスキングが難しく、エアガンのノズル角度に工夫が必要
  • マフラーとフロアが近い -- 耐熱の制約で塗れない範囲を正確に見極める
  • 降雪地域のセカンドカーに多い -- 冬場の通勤・買い物に使われ、融雪剤を浴びやすい

軽自動車のアンダーコート施工は材料費が抑えられる反面、マスキングの手間は普通車と同等かそれ以上かかるケースもあります。仕上がりの品質は施工者の技術に大きく左右されるため、実績のある鈑金塗装工場に依頼するのが安心です。

よくある質問

軽自動車のアンダーコート施工費用はどのくらいですか?+
施工範囲や使用する材料によりますが、フロア全面+タイヤハウスの施工でおおよそ3〜6万円が目安です。新車購入時に合わせて依頼すると、マスキングの手間が少なく費用を抑えられる場合があります。詳しくはお近くの鈑金塗装工場にお問い合わせください。
新車でもアンダーコートは必要ですか?+
新車には工場出荷時にアンダーコートが施されていますが、融雪剤が多く撒かれる地域(北海道・東北・北陸など)では、早い段階で追加のアンダーコートを施工することで防錆効果が格段に上がります。3〜5年経過してからでは既に錆が始まっていることも少なくありません。
施工にかかる時間はどれくらいですか?+
プロの施工で半日〜1日が目安です。マスキングに2〜3時間、塗布作業に1〜2時間、乾燥時間を含めて丸一日お預かりするケースが多いです。軽自動車は施工面積が小さい分、塗布は早いですがマスキングの手間は普通車と大きく変わりません。

まとめ

軽自動車は車体が小さい分、下回りの錆が車両寿命に直結します。今回のスバル ステラの事例のように、錆が出る前に予防施工を行うことで、フレームやフロアを長期間にわたって保護できます。

アンダーコートの施工は、信頼できる鈑金塗装工場にご相談ください。使用する材料と施工者の技術で仕上がりが大きく変わります。ENDOX/テロソンの防錆製品は全国の鈑金塗装工場で採用されています。

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