トラックや積載車の荷台は、荷物の積み下ろしで塗膜に傷がつきやすく、雨水が溜まりやすい構造をしています。荷台は車体の中でも特に錆の温床になりやすい部位です。
この記事では、荷台の防錆に適した製品の選び方と、錆転換から上塗りまでの正しい施工手順を解説します。
荷台の部位別・製品の選び方
荷台の積載面(上面)には SBS3000
荷台の積載面には、チッピングコート剤のSBS3000を推奨します。完全硬化するため、荷物の積み下ろしによる摩擦や衝撃に耐えられます。上塗り塗装も可能です。
荷台の裏面・フレームには UBC-R2896
荷台の裏面やフレーム部分は、防錆性能を重視します。
- UBC-R2896 — ゴム質/樹脂系。完全硬化し上塗り塗装が可能
- UBC-HB2700 — ビチューメン系。塩害地域に最適。ただし半乾燥タイプのため積載面には不向き
注意:木製の荷台床には使えません。木部用の防腐塗料メーカーに相談してください。
施工手順 — 錆転換から上塗りまで
Step 1:荷台の洗浄・脱脂
荷台に付着した泥、油分、荷物の残留物を高圧洗浄で除去します。
Step 2:浮き錆を金ブラシで除去
浮いた赤錆を金ブラシやサンドペーパーで物理的に落とします。
Step 3:錆転換剤RSを塗布
赤錆が出ている箇所に錆転換剤RSを塗布します。タンニン成分が赤錆を安定した黒錆に化学変換します。
Step 4:完全乾燥後、足付けからプラサフ
錆転換剤RSが完全に乾燥するまで待ちます(気温20℃前後で2〜3時間)。不織布研磨剤で軽く足付けし、プラサフを吹きます。
Step 5:SBS3000 または UBC-R2896 を施工
荷台の積載面にはSBS3000を、裏面・フレームにはUBC-R2896を施工します。推奨膜厚は0.5〜1.0mm。
Step 6:必要に応じて上塗り塗装
SBS3000もUBC-R2896も完全硬化後に上塗り塗装が可能です。
SBS3000 vs アンダーコート — 荷台用途の比較
| SBS3000 | UBC-R 2896 | UBC-HB 2700 | |
|---|---|---|---|
| 硬化 | 完全硬化 | 完全硬化 | 半乾燥 |
| 上塗り | 可能 | 可能 | 不可 |
| 積載面 | ◎ | ○ | × |
| 裏面 | ○ | ◎ | ◎ |
よくある質問
荷台の木の床に SBS3000 やアンダーコートは使えますか?+
使えません。木部の腐食は金属の錆とはメカニズムが異なります。木製の荷台床には、木部用の防腐塗料メーカーに相談してください。
SBS3000 は硬化後に柔らかいですが問題ありませんか?+
問題ありません。SBS3000は耐震性と吸音性を確保するために、硬化後もやや柔軟性が残る設計です。荷物の積み下ろし時の衝撃を吸収し、振動による塗膜のクラックを防ぐ効果があります。
厚塗りしたい場合はどうすればいいですか?+
1回の塗布は0.5〜1mmに抑えてください。一度に厚く塗ると乾燥不良の原因になります。0.5〜1mm塗布したら十分に乾燥させ、その上に重ね塗りしてください。